はじめに・・・
はじめに、
私ども日光製作所は世界で初めて刈払機用の雑草刈チップソー・立ち木刈りチップソーを開発・製造・販売を行なった会社です。その後、機械刃物の分野でエンジン用・電動用の各種機械刃物・工具の研究開発・製造販売一筋に今日までやってきました。
皆様の部材を切断・切削する事に関する件での多数のお問い合わせを希望しております。この度は弊社ホームページをご覧頂きありがとうございます。
*それでは一例としての世界で初めての刈り払い機用チップソー開発の経緯を簡単にご説明致します。
それまでの刈払い機用の刈り刃は、皆様もご存知の今でも一部の地域で使われている一枚の工具鋼から刃物の形状をプレス加工で打ち抜いて熱処理・刃付け目立て・された製品(鋼板刃)でした。
それら雑草刈り・畦草刈りなどの草刈り仕事に使われていた刈り刃の刃数は主に8枚刃・4枚刃でした。勿論充分に雑草刈りの役目は果たしていたのですが、刃先の磨耗が激しく長時間の使用には耐えない製品でした。
その事ともう一つは、刈り刃を高速回転で使用中の地面の石礫と刃先の衝突による刃先の破損及び刃底からの破損が本体全体の破損に繋がり大きな破片が飛散して作業者の死亡事故になりかねない大きな負傷を負わせる等の安全性が問題でした。
特にユーザーが適切な目立てを行なわなかった場合は更に危険性が増幅しました。
特にこれらの大きな問題点(安全性・耐久性)を内在していた今迄の刈り刃を何とか改善できないかと研究開発していった結果が雑草刈り用のチップソーの開発に繋がりました。
その後の改善改良の積み重ねの結果、現在の様な山林立ち木刈り用・雑草刈り用などの用途別の刈り払い機用チップソーが普及するようになりました。
1. 安全性の確保
刃先先端部に超硬チップをロー付け成形研削して刃先を構成する事により刃先に大きな衝撃が加わっても刃先の一部が欠損飛散する程度(保護めがねで充分安全性確保が出来る)で重大事故に繋がる本体の破損のような事故は殆どなくなりました。
2. 耐久性の向上
刃先先端部に超硬チップをロー付け成形研削して刃先を構成する事により従来の鋼板刃に比べて飛躍的に耐磨耗性が向上することが出来ました。
3.チップソーを開発した事で、
その他の思わぬ効果が有りました。
- 開発過程で超硬チップの高硬度による欠損性を改善する為に刃数を従来の鋼板刃より非常に多く設計した事により1刃当りの切断負荷が小さくなり全体として雑草を刈る時に非常に軽く軽快な感触で刈る事が出来るようになりました。(チップソーは軽く刈れるとの評価)
- 更にチップソーは刃数が多いので低速回転でも軽く刈れる事になり燃費が大幅に節約出来ると云う二次的効果も評価されるようになりました。